消費者・クレジット会社・販売会社からみたクレジットの特徴

クレジットの中でもっとも多く利用されている仕組みは、消費者が販売会社から購入する商品等の代金をクレジット会社が立て替えて販売会社に支払い、消費者が後日クレジット会社に代金を支払う3者間契約です。

契約の主体は、消費者・クレジット会社・販売会社の3者となりますが、各当事者からみたクレジットの特徴には以下の点をあげることができます。

 

1.消費者からみたクレジット

消費者は、クレジットを利用することで以下のことが可能になります。

❶代金後払いで商品等を購入することができる。
 クレジットの代金は後払いです。契約によって定められた期日までに代金を支払えばよいという利益(期限の利益)を得ることができます。

❷キャッシュレスで商品等を購入することができる。
 商品等を購入するにあたって多額の現金を持ち歩く必要はありません。安全であるとともにほしいと思った時に商品等を購入することができます。

❸支払いを分割することにより、高額商品を購入することができ、家計の平準化をはかることができます。
 現金で購入することが難しい高額商品等を購入する際、分割払いやリボルビングなどのクレジットを利用すれば、月々の支払いを少額化することができます。

ただし、クレジットを利用するために大切な心構えとルールがあります。

 

2.クレジット会社からみたクレジット

クレジット会社は、消費者に代わって商品等の代金を立て替えることで販売店にクレジットのシステムを提供し、消費者および販売会社から以下の手数料を得ることができます。

❶クレジット利用者からの手数料(分割払い、リボルビング手数料)
 一定の期間、商品等の代金を立て替えることに対する手数料です。なお、一般的に翌月一回払いでは手数料はかかりません。

❷販売会社からの手数料(加盟店手数料)
 販売会社にクレジットのシステムを提供することに対する手数料で、クレジット会社と加盟店との契約(加盟店契約)の中で決められています。

 

3.販売店からみたクレジット

販売店は、消費者に対してクレジットという支払手段を用意することにより、商品等の購入に関する選択の幅を広げるとともに、クレジットの特徴を利用した販売促進を期待することができます。

❶手元に商品等を買う現金を用意していない消費者にも商品等の購入をすすめることができます。

❷現金で買うことが難しい高額商品等の購入をすすめることができます。

❸購入履歴の蓄積により、どのような消費者がどのような商品等を購入したかを把握することができます。