平成に入って混沌とした経済に追打ちをかけるような、大型災害が各地で起こりました。平成3年に雲仙普賢岳噴火、5年に北海道南西沖地震、7年に阪神・淡路大地震、12年に三宅島噴火と歴史に記録されるような災害が相次ぎました。
人々を震撼させた事件も多発しました。7年の地下鉄サリン事件、10年の和歌山ヒ素カレー事件は大量殺人を目的としたものでした。また、9年の神戸自動殺傷事件は、未成年が起こした事件ということで社会に衝撃を与えました。
一方、長野オリンピックや、サッカーワールドカップでの日本の活躍は人々に希望と勇気を与えるものでした。しかし、オリンピックやサッカーワールドカップは、かつての東京オリンピックと違い、低迷する景気を一気に変えるほどの経済効果をもたらしませんでした。