携帯電話は平成になって最も普及した商品の一つです。それまで10万円程度の保証金が必要だった携帯電話加入が、平成6年に売切制度が開始になり、さらに月額料金も下がり続け加入者数は急増しました。さらに11年にはNTTドコモがiモードを開始しインターネット接続を可能にし、多種類の情報提供が可能になるとともに、パソコンだけではなく携帯間のメールのやり取りが可能になると、パソコンの普及とも相まってさらに一段の普及につながりました。
パソコンは7年にマイクロソフト社のウインドウズ95が発売され、普及にはずみがつきました。しかも低価格化が進み、通信料もISDNの定額制が開始され、さらに13年からはADSLによって大量のやり取りが可能となったため、インターネットは家庭でも手軽にアクセスできるようになりました。
個人・家庭の情報化が進んだ結果、企業行動に関する消費者の目も厳しいものになりました。インターネットによる情報の即時化、拡散、匿名性によって、情報は消費者全体に広く極めて短い時間で共有されるようになり、消費者トラブルのあった企業は厳しく批判されることも珍しくなくなったのです。
しかし、製品情報、価格情報がいわゆる口コミのように広がることもしばしば起こりました。インターネットの中でのヒット商品も生まれています。