販売信用は昭和20~40年代の月賦百貨店、メーカー月販の自社割賦を始まりとして、その後、あっせん型の個品方式が昭和50年代に主流を占めましたが、平成に入ると、9年には販売信用全体の取扱額のうち、半分以上がカードによるものとなりました。
また、傾向としてカードの取扱いは、1回払いなどの決済的な利用によるものが約9割を占め、分割払いやリボルビングは供与額ベースで1割程度という状況になっています。
クレジットカードの取扱範囲は、平成になって急速に拡大しました。特に携帯電話やパソコンの普及に伴うネット利用代金の決済には、クレジットカードは不可欠なものとなりました。また、高速道路やガソリンスタンドでの利用、大型店の食品売り場でのサインレスの導入は、取扱額の少額化、1回払いの増加につながりました。
クレジットカードのサービス機能として付加されえいるカードキャッシングは、平成になってから、クレジットカード全体の供与額に占める割合では漸減傾向を示しています。しかし、銀行やコンビニに設置されたCD、ATMをクレジットカード会社も利用できるようになっており、身近なものとして利用されています。