昭和30年代当時の信用調査は、各業者がそれぞれ別個に独自の方法で行っていました。もちろん、現在のような「個人信用情報機関」は存在しません。
こうした状況を踏まえ、割賦制度協議会は、昭和38年度事業計画に「信用調査に関する情報の交換及び信用調査機関設立の促進、協力」を掲げ、昭和40年に任意団体の「信用情報交換所」を設立しました。しかし、肝心の情報がなかなか集まらないなど、設立当初の歩みは順調ではなかったようです。
昭和40年9月に17の業界団体を集めて華々しくスタートした信用情報交換所も、同年の暮れ頃には全く行き詰まり、割賦制度協議会の丸抱えのような状況となったと、当時の記録には記されています。