クレジットとは

クレジットという言葉は、英語の「コンシューマー・クレジット(消費者信用)」を略した和製英語で、昭和30年代後半から用いられるようになりました。「信用」あるいは「信頼」という意味ですが、現在は後払いの支払手段として一般的な言葉になっています。

 

「販売信用」と「消費者金融」

「消費者信用」は「消費者の信用に基づいた取引」のことをいい、後払いで商品等を購入する「販売信用」とお金を借り入れる「消費者金融」に分けることができます。

「クレジット」という言葉には明確な定義はありません。「クレジット」に似た言葉として「ローン」があります。広い意味で「販売信用」と「消費者金融」を総称してクレジットということもありますが、一般には販売信用をクレジット、消費者金融をローンといいます。

クレジット(販売信用)もローン(消費者金融)も「支払いをする能力がある」という消費者の「信用」をもとに成り立っているシステムで、「信用」が伴なわなければ利用することはできません。

 

クレジットの特徴

クレジット(販売信用)はその性格から次のように特徴づけることができます。

①商品の購入やサービスの提供を受けるために、消費者が選択できる支払手段のひとつ

支払手段の選択に視点をおいた特徴です。消費者は、商品等を購入する際は、お店を選び、実際の商品等の種類を選びます。そのあと、その商品等を手に入れるための支払手段(現金払い、電子マネーやプリペイドカード、クレジット等)を選択します。その1つとしてクレジットがあります。

 

②代金後払いで商品やサービスを手に入れることのできるシステム

支払いに視点をおいた特徴です。クレジットを選択した消費者は、その場で商品等を手に入れることができますが、すぐに代金を支払う必要はなく、契約内容に応じて後日支払います。

 

③消費者の信用に基づいた契約

契約に視点をおいた特徴です。消費者は、クレジットを利用するためにはクレジット会社と契約を結ばなければなりませんが、この契約は「消費者は支払うことができる」という消費者の「信用」に基づいています。