小売商団体と「チケット販売」

小売店組織の専門店会は、昭和24年9月の岡山専門店会を皮切りに次々と復活します。これらの専門店会は「チケット販売(チケットによる分割払い)」と呼ばれる販売を行いました。昭和25年に京都専門店会が初めて導入し、以降、各地の専門店会に広がります。

「チケット販売」は、当初「職域制」でしたが、その後、家庭の主婦をターゲットに「数世帯を1グループとするホームグループ制」を導入するなど、一般世帯へのクレジットの浸透に貢献します。

また、各地専門店会の復興に合わせて、戦前の全日本専門店会連盟(以下日専連)再建の動きも活発となり、昭和27年に「協同組合日本専門店会連盟」が設立されました。一方、日専連圏外の商店や割賦販売の組合・団体などからも全国組織結成を要望する声が上がり、昭和28年11月に「日本商店連盟」が設立されました。